もっと、音を楽しもうぜ。

 

憧れのお姉さんに肖って椎木が嵐さんをテーマに音楽について語る日記。読んでらっしゃい聴いてらっしゃい。てへへ。

 

1999 / 羊文学

ギターのトレモロと控えめなコーラスワークの構成で雪が降ってるんじゃないかと錯覚してしまうようなサウンドスケープがお気に入り。個人的にバスドラが前に出るイントロ、だいすきです。若いのにこんなすてきな音楽を作り出してしまう才能に脱帽して、それから応援すると心に誓って、聴いて。今年の冬はこの曲一択になるんじゃないか、と密かに。

 

それは世紀末のクリスマスイブ
僕が愛していたあのひとを
知らない神様が変えてしまった

 
この曲は 相葉くん かな。(クリスマスイブ、だしね)

舞台は1999年。20世紀最後のイブに自分の元から離れていった彼女に想いを馳せる曲、と解釈済み。ぼおっとしていても21世紀になってしまう世界で彼女を忘れられずに20世紀を生きている僕と着実に世紀末へと進んでいく世界。そこにひとり取り残されたままでいる悲しみと儚さと少しの希望が伝わってきて胸がぎゅっと詰まる曲なんだな、これが。

一人称が「ぼく」だったり、「テディベア」「ママやパパ」という幼気のある歌詞とは対照に大人びた淡い曲調ってのがたまらなく刺さる。きっと大人の階段を登ってる途中なんだろうね。個人的に相葉くんはカントリーな系譜で、でもどこかノスタルジックな曲がぴったりだと思ってたんだけどこの曲を聴いた時「あ、ちがうかも」ってなっちゃった。実はいちばん心の奥に儚さを持ってるんじゃないかなあ、と。

 

さよならミッドナイト / 大柴広己

とりあえず全人類が聴きなさい、という曲。なんか、もう、とりあえずエモい。最近のわたしの夜のお散歩のお供にもなっててね。なんか、とにかく、エモい。聴けば分かる。フレットノイズがまたいい味出してんだ。

 

乾杯って言って 君ははにかんだ
見慣れた顔 声 落ち着く匂い
少し赤いって 恥ずかしがって
おでこを押さえる 昨日の笑顔

 

圧倒的に、二宮くんじゃないですかね。

こんな情景伝わることありますか?ってくらい直接的でまっすぐな歌詞が二宮くんらしい。別れの曲だけどちゃんと思い出をひとつひとつ拾って回想してるところとかも。

 

変われない 変わりたい 変われなくない
忘れたい 忘れない もう振り返らない

 

なんだろう、本当はずっと一緒にいたいのにそれを言えないもどかしさ、というか。別れを目前にした気丈なふるまいの痛々しさ、というか。「時間よ止まれ」っていうのがこの曲の感情のすべてなんじゃないかなと思ってしまった。「冬夜のマジック」だったり「染まるよ」だったり。二宮くんは夜が似合ってしまうからこうやって夜をテーマにした儚気な曲で脳内変換されやすいのかなあ。アコギ一本でいつの日か歌ってほしい。

 

もう恋なんてしない / 槇原敬之

マッキーだいすき!これは完全に親の影響だけど。懐メロと呼ばれるジャンルは昔から車の中で流れていたので大好物。マッキーしかりミスチルしかり、今の世代が聴いても古いって感じないんだもんすごいや。小学生になる前からよくお母さんと車の中で歌ってたのをふと思い出しました。

 

君がいないと 何も できないわけじゃないと
ヤカンを火にかけたけど 紅茶のありかがわからない
ほら朝食も作れたもんね だけどあまりおいしくない
君が作ったのなら文句も 思いきり言えたのに

 

おまたせ、潤くん

いじらしくてかわいいこの曲の歌詞は潤くんにぴったりじゃないか。そこはかとない道明寺感というか、不器用で意地悪だけど誰よりも彼女がだいすきで好き好き言っちゃうシーンが目に浮かぶんだなあ。でもこの曲、案外さっぱりしててお前と別れたからお前以外のやつと幸せになってやるよ!っていう内容なんだよね。

お前と別れて凹んでるとでも思ったか!懲りずに恋してやるよ!っていう爽やかな曲調なのにどこか男臭い内容なのがすごくすき。だし、これは完全に松本潤だ!となってしまった。尻尾をふりふり振ってても一度気に食わないと噛み付いて、そのあとずっとグルグル吠え続けるような感じ。こういうのがいちばん人間味があって自分に嘘を付かないでありのままで生きてるって感じするよね。

 

ばばばっと3人分書いたところで限界が来てしまった。自己満足でお兄さんふたりも今度書こう。結局、わたしがプレイリストだったり曲をまとめてるのは「あのころのわたしはあの時期にこの曲を聴いてたのね」っていつかの感慨にふけるとき用だったりするんだけど。どんなときも曲を作ったアーティストと命が宿った曲のひとつひとつにはちゃんと向き合って聴いてるつもり。出会った日、たいせつな曲になった日、その日その日を忘れないように。わたし、そうやって今日も音楽を聴いてるんだよ。

 

2019.10.24